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　　　　　　　　　　＜こどもの教会のための祈り（小説教）＞
　今日の旧約聖書、申命記の御言葉はね、「毎日、あなたの生きている限り、神様を大事にして、神様が何を望んでおられるかを良く考えて、神様を信じ続けなさい。」ってことを私達に伝えているんだ。神様は私達に命を与えて、幸せになる様に導いて下さる方だから、私達は大事にしなくちゃいけないし、本当の幸せにを与えようと、私達のために働いて下さっているんだから、私達が、どの様に生きたら良いかを聖書の御言葉から考えなきゃいけないし、神様に愛されている子どもとして、心を込めてお祈りしたり、神様が教えて下さったことを、少しでも守る様に励むことが大事だね。そうすると、神様はとても喜んで下さるんだね。神様が喜んで下さる生き方を、目指していきましょう。お祈りします。

マタイによる福音書4章５－７節　説教「主を疑う誘惑」要旨
まとめ：荒れ野においてサタンは主に、「神の愛の証拠を見せろ」と唆し、神に自分の都合を押し付け、自分への救いを強制する信仰者への道に進ませようとする。主よ、あなたが示した神への深い信頼を、私達に与えて下さい。
聖霊の働きを求めて：
私たちの主よ、ただ言葉によるのではなく、あなたの聖霊の力によって、私達に福音を示して下さい。
（Our Lord, show us the Gospel not only by words, but also the power of your Holy Spirit.）主のみ名によって祈ります。
アーメン。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜説教＞
　レントに入りました。この時期を私達は、主イエスのご受難と十字架を中心とした、主の私達に対する尊いお働きを覚え、改めて深く自らの罪を見つめ、悔い改めて過ごします。そこで今日は、主イエスは私達にとって、どの様な救い主であるかを知るために、み言葉を見つめたいと思います。み言葉はマタイ福音4章5節-7節。悪魔による「荒れ野での誘惑」の一場面です。
　悪魔は私達に対して、神への不信を強めるために働き続ける存在です。伝説によると、かつては最強の天使で、驕り高ぶり、神になろうと画策し、ついには追放され、その恨みから、何とかして人間を神に背かせようとする様になりました。その悪魔が、主イエスをエルサレムの神殿の屋根の端に立たせ、飛び降りてみろと囁きます。「お前は神の子だろう。大事な一人息子を怪我させるはずはない。詩編にだって『神があなたのために天使たちに命じると、石に打ち当たることのないように、天使たちは手であなたを支える』って書いてあるぜ」とします。これは「証拠を求める生き方」への誘惑です。
　どんな人間関係であれ、証拠を求めていては破綻します。「愛している証拠」「信頼している証拠」を互いに求め出せば、真の関係は築けません。それを承知の上で、悪魔は「神が主イエスを愛している証拠」を引き出せと、聖書まで持ち出して迫ったのです。ここで、「天使たちは手であなたを支える」とあるのは詩編91篇のギリシャ語訳ですが、これは神が信仰者を守るために、たくさんの天使達に命じて手を差し出させ、リレー形式で信仰者をその手の上に乗せて安全に運ぶ様に、人生のあらゆる局面に神の愛の助けが、常に共にあることを歌っているみ言葉です。それを利用して迫るのです。
しかし神の愛は、感じるものであり、解釈して感謝するものです。例えばＡさんは人生に起こったことを、神の愛の現われであることを感じ、自分の人生にとって大切なものだと理解し感謝する、しかしＢさんから見ると、ただ単にＡさんが苦労しただけのことにしか見えない、ということはいくらでもあります。Ａさんにとって神の愛の証拠であるものが、Ｂさんにとってはそうではない、だから証拠を見せろと迫ること自体が無意味です。ですから主イエスは答えられました。「あなたの神である主を試してはならない」。
以前もお話したことがありますが、昔心理学の授業で、人間には丸くて小さな顔で、目が大きなものを、可愛いと感じる心の動きがあると教わりました。教授は微笑みながら、「神様は私達が小さな子どもを愛するように、この心を与えて下さったのですね」と語られたことを、今でも思い出します。小さな子ども達は、親や周囲の大人たちの庇護が必要です。その子ども達を、大人はごく一部の例外を除いて、可愛いと感じて愛するのです。その子どもたちも、共にいる時間の多い大人には、無条件で信頼して身を委ねます。そして私達が、小さな子どもに感じる愛以上の深い愛を、神は私達に与えて下さっていることを、主は身を持って示すために来られたのです。
だからこそ主は私達罪人を愛し、その罪を十字架において赦しただけでなく、永遠の救い主として私達に、神の愛を教えて下さいます。更に主御自身が持つ、父なる神への揺るぎない愛を私達にも植え付け、私達と父なる神との、強い絆を育てて下さるのです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　＜祈り＞
　聖なる神様、今日もみ言葉を戴き、感謝致します。荒れ野においてサタンは主に、「神の愛の証拠を見せろ」と唆し、あなたに自分の都合を押し付け、あなたが救いを与えることを強制する信仰者への道に、進ませようとしたことを覚えました。主は、貴方への深い信頼によって、それに打ち勝たれました。感謝です。我らの主よ、主イエスがあなたが示した深い信頼を、私達にも与えて下さい。主のみ名によって祈ります。アーメン
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