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　　　　　　　　　　＜こどもの教会のための祈り（小説教）＞
　今日の旧約聖書はね、エゼキエルって人のお話なんだ。エゼキエルはね、預言者って言って、神様からの大事な言葉を預けられて、それを一人でも多くの人達に伝えていくお仕事をした人でね、今日の御言葉は、エゼキエルが預言者として、選ばれた時のお話。神様は仰ったんだよ。「これは大変な役目だよ。みんなあなたの話を聞かないよ。でも、負けないで私の言葉を伝えなさい。ずっと後になるけど、あの時、大事な言葉を、エゼキエルは話してたんだって気づくことがあるからね」ってね。本当にその通りになったから、聖書にエゼキエルのことが書いてあるんだね。神様は神様にしか分らないご計画を持っておられて、そのために働くように、私達を選んで下さる。エゼキエルみたいにね。だから僕達私達は、選ばれたことを大切にして、神様が、「しなさい」って仰ることに従って行くことが大事なんだね。お祈りしましょう

マタイによる福音書4章18－20節「人間を取る漁師」要旨
まとめ：主はこの世界を、神のみ心を成し遂げる世界にするために働きを開始され、弟子を選ばれ、「人間を取る漁師」とされた。そこから弟子の歩みの本質を受け取り、その歩みに進むことが出来るように。
聖霊の働きを求めて：
私たちの主よ、ただ言葉によるのではなく、あなたの聖霊の力によって、私達に福音を示して下さい。
（Our Lord, show us the Gospel not only by words, but also the power of your Holy Spirit.）主のみ名によって祈ります。
アーメン。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜説教＞
　主イエスは救い主としての歩みを、ガリラヤ地方で始められ、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と宣言されました。これは、「生き方を変え、神の許に帰れ。神があなたの生き方を変えて下さる時が近づいたのだ」ということです。天の国とは神の御支配のこと。私達の人生を、神が責任をもって支えて下さって、導きを下さるということです。先の見えない不安の中で、自分の経験に頼り、躓いたり迷ったりしながら進むのではなくて、自分の目標とする生き方が示され、それに向かって努力して行くと、気がつくと最善の道が与えられている、そんな生き方が出来るのです。
　1月12日の深夜、以前亡くなった教会員、Yさんの娘さんの、やはり教会員であるKさんのお連れ合い、Tさんが召されました。末期癌でホスピスに入院中でした。召される7時間位前に、「クリスチャンになりたい」と話されたと、Kさんからお話があり、電話で緊急の病床信仰告白式（Tさんは幼児洗礼を受けておられました）をすることにしました。Tさんは、信仰者の家庭に生まれられたのですが、中々信仰告白が出来ない方でした。そして夫婦としての歩みも、ある面波乱万丈でした。その中で、Tさんを信頼し、慕ったYさんの存在が、ご夫婦に、新しい風を吹かせ、其々に変えられて行ったのです。そして、「Kの背中には神様が見えるよ」と仰ったTさんは、最後に実にはっきりと、そして素直に信仰を告白され、キリスト者として天に帰って行かれました。私は、Tさんのご生涯には、見事な神の支えと導きがあったのだと感じます。最もTさんらしくその人生に生かし、それでいて最善に向けて肩をそっと押して下さった神の働きが、最初から最後までなされ、ご生涯を豊かなものとしたのです。
　主はペトロとアンデレを弟子として選ばれた時、「人間を取る漁師にしよう」と語り掛けられました。何度も申し上げたことですが、そこには連続と非連続があります。2人は漁師でしたから、漁のことなら良く知っています。ですから「漁師にしよう」と呼び掛けた主は、今までの人生の経験を生かしなさいと言われたのです。しかし同時に、「人間を取る漁師」へ招かれました。人間を得るのですから、新しくならなければならないのです。ここに、主の弟子として生きる本質があります。今までの人生を生かしつつ、しかし新しい、主に従うために新しさを得る、それが大切です。
私は教会に連なる前、いつも不安の中に生きていました。目の前にあることに、いつも懸命に取り組むのですが、何故か的外れで空回りばかり。でも、今は少し違います。相変わらず不安は多く、お腹が痛くなることばかりですが、焦らず、慌てず、目の前の出来ることから手を付けて行く、そうすれば必ず、こうすれば良いのかという思いが、与えられて心に浮かぶようになりました。逃げなければ必ず何とかなるのです。ですから一日の終わりに。「神様、今日も私を守り、導き、支えて下さって、祝福の中を歩むことが出来て、有難うございます。」と祈ることが出来るようになりました。変わることの出来ない自分を抱えながら、それを良しとして下さる神様の導きに委ね、新しい経験に導かれて行く、それが私達の、主の弟子としての歩みなのです。この主に従って歩むことが出来るよう、祈り求める私達でありたいと思います。祈りましょう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　＜祈り＞
　聖なる神様、今日もみ言葉を戴き、感謝致します。主はこの世界を、神のみ心を成し遂げる世界にするために働きを開始され、弟子を選ばれ、「人間を取る漁師」とされました。そこには、連続と非連続、今までの自分の歩みを変えないところと、新しい自分になるべきところとがあります。そこから弟子の歩みの本質を受け取り、弟子としての歩みに、あなたに助けられつつ進むことが出来ますように。主のみ名によって祈ります。アーメン

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